子どもの誕生を地域で喜びあう社会づくりを目指して生まれた子どもに椅子を贈る「君の椅子プロジェクト」が北海道で行われています。
その発案者が倉敷を訪れきのう(2日)、美観地区の林源十郎商店で講演会を開きました。
講演したのは旭川大学大学院の客員教授、磯田憲一さんです。北海道で生まれ育った磯田さんは津軽海峡で隔てられ遠隔地と思われがちな北海道で、素朴で人間らしい暮らしを提案することをライフワークとしてきました。「君の椅子プロジェクト」はそうした考えの中で生まれ、2006年からスタート。生まれた子どもに家具職人が手掛けた木の椅子をプレゼントする取り組みは東川町など4つの町で行われており、これまでに660脚を超える椅子が贈られました。講演した磯田さんは「地域間のコミュニティーが希薄になって久しいが、元々は向こう三軒両隣と言われた時代もあった。絆を深める答えは過去にこそある」と話しました。「君の椅子プロジェクト」に使われた実際の椅子も林源十郎商店に5月6日まで展示されています。




