玉野市東部の山田地区で、かつて盛んだった製塩業の歴史や文化に触れる「塩づくりの里・山田」の歴史散策が行われました。
塩づくりの史跡を巡る歴史散策は、山田地区の住民でつくる「山田まちづくり講座」が主催したものです。玉野市の山田地区は、塩田王・野﨑武佐衛門が開発した約100ヘクタールの広大な塩田により江戸時代から戦後まで製塩業が盛んでした。かつての塩づくりの歴史を今に伝える象徴的な史跡が旧専売局の庁舎と文庫で、2011年10月に、国の登録有形文化財となりました。そのほか、全国へ送り出していた塩の積み出し港や塩田と対岸の陸とを結んだ「はね橋」と呼ばれた開閉橋、塩竃神社など製塩の歴史をものがたる建物や遺構が数多く残されています。今年3月、これらのうち六ヶ所に案内看板が設置され、歴史散策では、案内看板を中心に史跡を巡りながら、山田の塩づくりの歴史文化に触れていました。なお、「山田まちづくり講座」では、製塩関連の史跡を紹介する案内看板を徐々に増やしていく考えです。




