倉敷商工会議所は、去年10月に実施した、「倉敷駅北商業施設開業にともなう観光・消費者動態調査」の結果を発表しました。中心市街地活性化により期待された南北ともに訪れた人は、3割にとどまりました。
この調査は、倉敷市中心部の環境が大きく変わったことから、倉敷商工会議所が14年ぶりに実施したものです。去年10月12日と14日に、美観地区と倉敷駅北商業施設の2カ所で聞き取り調査を行い、1739人から回答を得ました。結果は次の通りです。美観地区と駅北を「両方とも訪れる」と答えたのは、全体の31%にとどまりました。また、南北ともに訪れる目的で旅行していた人は、2%しかいませんでした。倉敷チボリ公園がにぎわっていた14年前に行った調査結果と比べると、美観地区までの交通機関は、乗用車が12%増加。宿泊客は21%減少していて、中距離・日帰り志向が強まっているようです。また、駅北、商店街、美観地区それぞれの「魅力アップのために必要なこと」について聞いたところ「無料駐車場の整備」と答えた人は、いずれも20%を超え、ニーズの高さが伺えます。倉敷商工会議所での報告会では、倉敷芸術科学大学の中川重和教授が、調査結果を分析しました。集まった関係者60人は、真剣な表情で、結果を聞いていました。




