倉敷市で、連続爆破事件の発生を想定しての市と国、県との共同による大規模な図上訓練が行われました。
訓練は、午後０時半ごろ、倉敷駅北の大型商業施設で爆破事件が発生し、１５０人以上の死傷者が出たとの緊急事態を想定し、午後１時に緊急事態対策本部を実際に動かすところから始まりました。倉敷市役所４階会議室に設けられた対策本部では、危機管理監を中心に総務、消防、保健、環境、文化産業など主要部局の職員約４０人が、緊急事態に対処するための情報収集や関係機関との連絡を取り合いました。今回の訓練は、内閣官房、岡山県、倉敷市が共同で、緊急事態における対処能力の向上を図ることを目的に行われたもので、警察や自衛隊、ＪＲなど６９の関係機関から３２０人が参加しました。倉敷市では、倉敷駅北の大型商業施設での爆破事件が連続して発生し、その後、犯行グループが爆発物を所持したまま児島駅前の飲食店に人質を取って立てこもったとの想定で、伊東香織倉敷市長をはじめ、各部局の局長など１７人による緊急事態連絡会議を開き人命を最優先した対処法を検討しました。また、図上訓練では、伊原木知事と伊東市長とのテレビ会議も行われ倉敷市からの状況報告のあと県知事からの安全確保と速やかな事態収束に向けた指示が出されるなど岡山県と倉敷市との相互連携の在り方などの確認も行われました。
【インタビュー】倉敷市総務局赤沢一生危機管理監
