1月26日の「文化財防火デー」を前に総社市消防本部は、雪舟ゆかりの古刹・井山宝福寺で消防訓練を行いました。
訓練は、国指定重要文化財宝福寺三重塔(さんじゅうのとう)の西側山林からたばこの火の不始末によって出火したとの想定で行われました。まず、火事に気が付いた般若院住職が火災発生を知らせたほか消火器による初期消火訓練に臨みました。その後、消防車両3台が駆けつけ、消防隊員13人による消火活動が繰り広げられ、本番さながらの放水訓練が行われました。宝福寺の三重塔は、室町時代の1376年に建てられたもので、県内で2番目に古い塔として国の重要文化財に指定されています。総社市では、昭和52年に総社宮の本殿を焼失する残念な火災がありましたが、それ以降、文化財を失う災害は発生していません。今回の訓練では、迅速な放水活動に入る上で問題点も見られ、消防隊員は、被害を最小限にするための対策やさらなる連携体制を強化することを再確認して訓練を終えました。【インタビュー】総社市消防本部:小野安幸次長




