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備中和紙の寒漉き

さて、寒い日が続いています。倉敷は、今朝も氷点下を記録し、最低気温はマイナス1・4度と平年を3・9度下回る冷え込みとなりました。そんな中、倉敷市水江で備中和紙の紙漉き作業が、最盛期を迎えています。

室内の温度は、5度前後。厳しい冷え込みの中で作業をしているのは、丹下直樹さんです。去年から、丹下さんのおじいさんで、県の重要無形文化財保持者の哲夫さんに代わって、工場を切り盛りしています。気温の下がるこの時期の紙漉き作業は、『寒漉き』と呼ばれ、一年でも最も良質な和紙に仕上がります。凍てつく寒さの中、およそ1200年と言われる伝統を引き継ごうと、丁寧に作業を続けています。寒漉きの作業は、来年3月ごろまで続きます。

寒さに堪える一方で、冷え込みが大切な手仕事もあるんです。

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  • 放送日:2012/12/11(火)
  • 担当者:田浦結城
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