町家の軒先などに貴重な屏風や家宝の品々を飾りおもてなしする倉敷屏風祭が、倉敷市の本町や東町、倉敷美観地区で開幕しました。
倉敷屏風祭は、阿智神社の秋季例大祭に合わせて行われている 秋の風物詩で、今年11回目です。今年は、26軒の町屋などが、屏風や着物、嫁入り道具など秘蔵の品を家々に飾り、訪れた人たちをおもてなししています。森田邸に飾られているのは、6曲一双のきらびやかな屏風です。源氏物語の場面が描かれていて、歴史の長さを感じることができます。一方で、屏風の前で三味線の演奏をしたり、自作の水墨画を展示したりと、家々が趣向を凝らしたスタイルで訪れた人たちを迎えました。はしまや呉服店では、高さ1.8メートル、幅7.2メートルの巨大な屏風が登場。美術家の松原賢さんが、月や日が沈む太陽をモチーフに制作しました。屏風祭は、江戸時代から阿智神社の氏子の町内に伝わる風習です。昭和初期に一度途絶えていましたが、地元の有志によって、10年前に復活しました。倉敷屏風祭は、明日(21日)まで開かれています。
なお、KCTでは、きょう(20日)の午後2時から1時間、倉敷屏風祭の模様を生中継でお伝えしていて、あす(21日)は午前8時から再放送を予定しています。




