倉敷市西阿知町新田に今年、設立20周年を迎える備中神楽の伝承道場があります。9月30日には、倉敷市真備町のマービーふれあいセンターで20周年を記念した公演を開きます。公演を前に稽古に励む倉敷備中神楽伝承道場を取材しました。
倉敷市西阿知町新田の備中神楽師 難波健治さん63歳。20年前、自宅の敷地内に備中神楽の伝承道場を開きました。倉敷備中神楽伝承道場では、週2回、月曜と金曜の夜に稽古が行われています。1992年平成4年6月に設立されて今年で20年。伝承道場では、4歳の子どもから70歳の大人まで幅広い年齢層が集い備中神楽の稽古に励んでいます。名合陸翔くん5歳備中神楽を習い始めてわずか3か月あまり、両親に連れられて週2回の稽古は、一度も欠かさないという熱の入れようです。幼い男の子たちが大好きになる備中神楽には、どんな魅力があるのでしょうか。小学生たちが稽古しているのは、通称「鬼退治」と呼ばれている「国譲り」の一場面です。天照大神の勅命を受けた二人の神と国譲りに反対する鬼の顔をした建御名方命との激しい戦いのシーンです。伝承道場の代表難波さんと一緒に子どもたちの稽古の様子を見つめているのは、同じ道場の先輩大久保将吾さん20歳です。16年前の猿田彦命の舞を演じる大久保将吾さんです。大久保将吾さんも4歳から備中神楽を習い始めていました。幼いころから「備中神楽」を習い始めた子供たちも大人になりました。郷土の伝統芸能を絶やすまいと活動を続けてきた20年は、確実に後継者を育んできたようです。伝承道場設立20周年を記念した公演は、9月30日(日)の正午から倉敷市真備町のマービーふれあいセンターで開かれます。子どもたちをはじめ約30人のメンバーたちは、素晴らしい舞台にしようと意気込んでいます。




