中小企業の事業承継を円滑に進める方法を伝授するセミナーが、倉敷商工会議所で開かれました。
現在の経営者から後継者に事業をバトンタッチする「事業承継」。人や物だけでなく、資産をうまく引き継ぐことが、経営安定のポイントにもなります。このセミナーには、倉敷市内の企業経営者など26人が出席しました。講師は、事業承継コーディネーターの金原光(かねはらみつ)広(ひろ)さん。井原市内にある材木会社の後継者となり、業態転換を図って経営を継続させてきました。金原さんは、実体験を交えながら、事業承継のポイントを解説。財産や経営の承継にかかわるリスクを把握したうえで、創業者と後継者が対策を早めに講じることが大切と、訴えました。主催した倉敷商工会議所中小企業相談所によると、エリア内での事業承継の相談は少なめの傾向だそうですが、中小企業の経営者は、この10年間で平均年齢が3歳上がっていて、後継者確保の問題も解消されていないのが現状ということです。




