ナイカイ塩業は、玉野市胸上の本社工場内に建設した高級塩を製造する新工場を、報道陣に公開しました。
7月から本格稼働している高級塩の新工場は、鉄骨2階建て、延べ床面積1360㎡の規模で、14億円を投じて建設されました。塩化ナトリウムの純度が99・5%以上の塩を、業界では「高級塩」と呼んでいて、この工場では、カップラーメンのスープや粉末調味料などに使う「精選特級塩」という種類を製造します。これまでの工場と比べ、タンクやラインを2倍に増強。高級塩の生産量も、2万2000トンから3万トンに増える見通しです。また、工場の入室には、静脈認証システムを導入。錆に強いスーパーステンレスという素材を使った設備で、異物混入などを最小限に防ぎます。国内の塩出荷量は、1992年度をピークに3割程度下落していて、需要が拡大している高級塩のジャンルを強化することで、収益の低下に歯止めをかけるのが狙いです。ナイカイ塩業の高級塩は、国内シェアトップの30%をほこり、人工透析に使用する医薬用の微粒塩も、国内有数の生産量を誇っています。




