今年1月、国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰を受けた「倉敷美観地区バリアフリー推進会議」と「倉敷市」の受賞を祝う会が、10日開かれ、バリア解消のため活動するおもてなしマイスターたちが、親睦を深めました。
このたびの大臣表彰受賞は、文化財保護の観点からハード面のバリアフリー化が難しい倉敷美観地区で人の手によるサポートでバリアを解消しようと設置した「おもてなしマイスター制度」など住民と行政との協働によるまちのバリアフリー化の取り組みが高く評価されたものです。受賞を祝う会では、倉敷美観地区バリアフリー推進会議の長沼眞智子座長と倉敷市の伊東香織市長が挨拶に立ち受賞の喜びを報告しました。このあと、倉敷商工会議所岡荘一郎会頭の音頭で乾杯し、出席した約100人のおもてなしマイスターなどともに大臣表彰受賞を祝いました。平成22年度から始まったおもてなしマイスター制度とは、美観地区や周辺で働いている人や住んでいる人などを対象におもてなしの「心」を育み、おもてなしの「技術」を習得し、お年寄りや障がい者、小さな子ども連れなど倉敷を訪れ、手助けを必要としている人たちに「おもてなし」ができる人を育てていく制度です。【インタビュー・倉敷美観地区バリアフリー推進会議・長沼眞智子座長】現在、「おもてなしマイスター」の認定者は、265人で、「おもてなし処」として認定された店舗や事業所などは、31カ所を数えます。ハード面のバリアフリー化だけでなく人の手による「心のバリアフリー」をめざす「おもてなしマイスター制度」は、今回の受賞で、全国から注目を集めています。




