倉敷市などに住む外国人を対象にした防災講座が8日、倉敷労働会館で開かれ、災害への備えについて理解を深めました。
この防災講座は、倉敷市と多文化共生まちづくり倉敷の会が企画したもので、フィリピン、ベトナム、中国など5か国出身の外国人など37人が参加しました.
主催者が、倉敷在住の外国人42人に実施したアンケートによると、避難所を知らない人が38%、災害の時持ち出すものを用意していない人が74%に上っています。講演では、倉敷市防災危機管理室の職員が、最寄りの避難所の確認や、非常持ち出し袋の準備をするよう呼びかけました。非常食の試食も行われました。用意されたのは、カンパンと、お湯を注いで作る五目御飯です。防災ワークショップは、日本語に不慣れな外国人にも楽しめるプログラムが展開されました。椅子取りゲームでは、合図の音に合わせて椅子の下に潜り込んだりして身を守る姿勢を取ります。地震が発生したら、瞬時に動けるようにする訓練です。続いては、出身地や好きな季節など、テーマに合わせて仲間を見つけるゲーム。災害時のとっさの判断力と、コミュニケーション能力を身に着けるのが狙いです。防災講座を主催した多文化共生まちづくり倉敷の会は、防災意識の向上が、外国人と日本人市民との地域づくりのために重要だと訴えます。




