竹のまち倉敷市真備町では、タケノコに代わって「竹水」のシーズンを迎えています。「竹水」とは、タケノコが若竹へと変化する成長過程でみられる水のことです。その「竹水」の採取が始まりました。
タケノコが大きくなった若竹から採れる「竹水」には、保湿性に富んだアミノ酸や糖類などが多く含まれています。この成分に着目して商品開発に取り組んだ倉敷市真備町の『エコライフ マビ』では、2008年4月から竹水化粧品を販売しています。今年も、製造用の竹水を採取するため、 14日の夕方から竹林に入り、4~5メートルに伸びた若竹の途中を切って切り口にポリ袋をかけていきました。竹水は、一晩かけてポリ袋の中に溜まっていきます。採取は、翌朝6時から再び竹林の中に入って行い、袋いっぱいに溜まった竹水を集めて回ります。竹水は、一年の内でもタケノコのシーズンが終わったあとの若竹が成長する5月中旬から下旬にかけての20日間程度しか採取できない貴重なものです。今年最初の竹水は、40本の若竹から約120リットルを採取しています。
【インタビュー】エコライフマビ中山悍慈社長「今年は、6月初旬まで約2トンの竹水を採取する予定」
なお、竹水には、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれており、最近では、自己治癒力を高めるサプリメントとしても注目されています。




