大麦やストレス科学の研究で知られる岡山大学資源植物科学研究所の一般公開が行われ、植物科学の最先端研究などを地域の人たちに紹介しました。
一般公開は、地域に根ざした施設を目指す研究所の恒例行事で、今回で11回目です。研究室ごとに展示ブースが設けられ、子どもたちにも理解できるよう分かりやすく紹介しました。このうち、植物ストレス学グループの山地直樹助教らの研究室は、病害虫などを防ぐケイ素と呼ばれる元素の作用について、キュウリを使って実験した結果を紹介しました。ケイ素の少ないキュウリは、葉が白くなっていて、病害虫がつきやすくなっていることが分かります。屋外では、大麦などを育てている2ヘクタールの試験ほ場の見学会が、行われました。研究所では、およそ1万4、000系統の世界の大麦の種子を保存していて、生産量を増やすための研究などを行っています。ほ場では、中国やネパール、トルコなど世界各地の大麦が育てられていて、品種によって、生育状況に違いがあることなどが紹介されました。一般公開の模様は、今月15日(火)のKCTワイドで詳しくお伝えします。




