続いては「立石おじさんお話の世界」の2回目です。岡山県語りのネットワーク会長の立石憲利さんに楽しくてためになる語りの世界を紹介していただきます。今回のお話は「ネズミの商売」です。
『昔な、倉敷の美観地区の大原美術館の前の今橋の上にな、ネズミが品物を並べてお店を開いたんじゃな。そうしたら、そこにネコがやってきてな、「こりゃーニャンぼなら、こりゃーニャンぼなら」言ったら、ネズミが「チュー円、チュー円」言うたんじゃ。空の高いところを飛んでおったタカが「タカーい、タカーい、タカーい、タカーい」橋の下におったヒキガエルが「ヒキー、ヒキー、ヒキー、ヒキー」言うてまぜかせしたんじゃな。そこにアリがやって来てな「タコーても、ヒクーても、チュー円で、アリったけくれ」全部こうてたえったんじゃって。昔こっぷり。』




