5月4日の「みどりの日」に、倉敷市真備町では、24回目の吉備真備公献茶会が開かれました。
奈良時代の偉人、学者で政治家の吉備真備公の遺徳を偲ぶ献茶会は、ボタンやツツジの花が見ごろを迎えたまきび公園で開かれました。天平文化に大きく貢献した真備公ゆかりの地倉敷市真備町では、住民の親睦と茶道文化の振興を目的に平成元年(1989年)から毎年献茶会を開いています。真備公の記念碑前で行われた献茶式では、倉敷市真備町文化協会浅野卓也(たかや)会長の挨拶のあと、茶道裏千家教授で宝福寺住職の小鍛冶宗伸さんが、お点前を披露しました。吉備真備公はじめ、地元の文化向上に尽くした故人二人へ、お茶を供えました。好天に恵まれ、新緑に輝くまきび公園内には、裏千家、表千家、速水流の三流派による茶席が設けられました。趣向が凝らされたそれぞれの、茶席には、地元住民をはじめ、市内外からの茶道愛好者たちが訪れました。和服姿も多くみられた茶席では、自然の中で味わう一服の茶の湯を楽しんでいました。また、会場には、国際ソロプチミシスト総社による点心席が設けられました。竹の器にもった彩り豊かな そうめんが提供され収益金は、震災復興のための義捐金にあてられました。なお、今回の吉備真備公献茶会には、約1,200人が訪れにぎわいました。




