広島県三原市の陶芸家、寶田あすかさんの作品展「マイニチウツワ展」が、倉敷市児島唐琴町の「アラパープ」で開かれています
寶田さんは32歳。8年前にアメリカで陶芸を学び始め、現在は出身地の広島県三原市に工房を置き、作陶に励んでいます。展示している食器や花器などおよそ100点には、エスニックや着物のかすりのような幾何学模様が入っているのが特徴です。水をはじく塗料を使った「ろう抜き」という技法を使っていて、模様は、寶田さんが刺激を受けたものを、印象的に表現したそうです。この大皿は、アメリカで使っていたうわぐすりを、独自に調合して焼き上げました。模様に焼きムラを出して、風合いを高めています。こちらは、マラカス。陶器の大きさや土の種類を変えるなどして、音色の違いを出しています。また、倉敷市で皮を使った作品を手掛ける古谷野恵さんとコラボレーションしたネックレスや髪留めなども展示しています。寶田さんは、決められた用途だけでなく、使う人が生活の一部として自由に使ってほしい、と話しています。「マイニチウツワ展」は、28日まで開かれています。




