倉敷市児島唐琴町にある「国民宿舎 王子が岳」が２９日に閉館し、４４年の歴史に幕を閉じました。
国民宿舎 王子が岳は、施設の老朽化などを理由に、今年度末で施設を閉じることが決まっていました。最後の日は、周辺の製錬所で働く人や、施設の従業員の関係者など、およそ２５人が宿泊し、名残り惜しそうに過ごしていました。国民宿舎 王子が岳は、大人数でくつろげる和室に、宿泊客がチェックアウトを済ませると、従業員がこれまでの感謝の気持ちを込めて、見送っていました。従業員にはまだ仕事が残っています。後片付けです。４４年間を振り返る間もなく、従業員たちは、手際よく作業を進めていました。従業員は３１日まで働き、一部の人は、倉敷市玉島にある「国民宿舎 良寛荘」など、系列の施設に再就職するということです。
