去年9月に上陸した台風12号で浸水被害を受けた3市1町が、再発防止策について話し合う「児島湖流域浸水対策協議会」を設立しました。
この協議会は、岡山市、倉敷市、玉野市、早島町の3市1町が連携して、児島湖流域の総合的な浸水対策を議論する目的で設立されました。岡山市役所で開かれた設立総会には、関係職員およそ25人が出席。会長に高谷茂男岡山市長を、副会長に伊東香織倉敷市長と黒田晋玉野市長を選びました。去年9月の台風12号では、大雨などで児島湖の水位が上昇。さらに、児島湾も水位が下がらず、締切堤防の排水ができませんでした。その結果、児島湖に流れ込む、倉敷川、郷内川、庄田川などが氾濫し、流域の389戸が床上浸水、4861戸が床下浸水の
被害にあいました。これを受け、3市1町は、去年10月、石井正弘県知事に、児島湖流域の災害対策などを要望。協議会の設置についても準備を進めてきました。協議会では、河川氾濫の原因となった児島湖の水位低下対策について、国に働きかけ、岡山県に河川改修を促していきます。また、ポンプ場など排水設備改修や、浄化槽を使った雨水貯留槽の設置促進など、3市1町での施策も検討するということです。次回は4月以降、3市1町の課長級職員が集まり、自治体単位の施策について、話し合うことにしています。




