倉敷ゆかりの民芸思想に影響を受けた、愛知県瀬戸市の陶芸家・7代目水野半次郎さんと、倉敷緞通を復活させた瀧山雄一さんの作品展が、倉敷市の工房IKUKOで開かれています。
水野さんが手掛ける「瀬戸本業窯」は、およそ300年前から続く、古瀬戸焼です。会場には、皿や茶碗、コーヒーカップなど、およそ200点が並びます。マツの灰を釉薬に使った、伝統的な「黄瀬戸」「緑釉」のほか、鮮やかな模様が特徴の「三彩」「麦藁手」という手法を用いた作品もあります。半次郎さんの父にあたる6代目当主が、柳宗悦の提唱する民芸思想に出会い、影響を受けました。普段使いを意識した民芸のスタイルと、伝統的な手法を織り交ぜた作風が魅力です。また、瀧山さんが手掛ける倉敷緞通は、67種類を展示しています。今回の新作は、およそ1メートルの細長いテーブルセンター、無地でサイズも幅広くそろえたランチョンマットなどで、現代の生活様式に合わせた作品が、注目を浴びています。この作品展は、2月22日まで開かれています。




