今年の干支は「たつ」。空想上の生き物の「龍」に当てはめられていますが、この「辰」と「龍」にちなんだ植物と生き物の企画展が、倉敷と玉野で開かれています。まずは倉敷市立自然史博物館での「植物」からご覧ください。
こちらの企画展では、岡山県野生生物目録から、和名などに「りゅう」や「たつ」という言葉が含まれる植物18種類を選び、標本や写真で紹介しています。この植物は、イチヤクソウ科のギンリュウソウです。下向きに咲く白い花が龍の頭、茎が龍のうろこに見えるところから名づけられました。岡山県中北部の薄暗い森林に自生しています。こちらは、ユリ科のジャノヒゲ。別名「りゅうのひげ」とも呼ばれます。秋から冬にかけて、青紫色の実をつけるのが特徴です。日本庭園の敷石や、木の下で見つけられるかもしれません。可憐な花を咲かせ、冬の足音を告げる花「リンドウ」は、「竜の胆」=「竜胆」書きますが、根が苦いことを例えて名づけたそうです。瀬戸内海にも生えている海の植物「アマモ」は、別名「龍宮の乙姫の元結いの切り外し」というそうで、植物の中でも、かなり長い名前として知られています。




