倉敷市にある社会福祉法人クムレが福祉サービスを行う中で気付いた課題を発表し合う研究報告会を開きました。
社会福祉法人クムレは障がいを抱えた子ども達の支援サービスを行う団体で、倉敷市内に21の事業所を運営しています。この研究報告会は 現場で働く職員たちの資質やサービス向上を目指して開かれるもので、県内外の福祉施設関係者や地元の学生なども含めおよそ400人が参加しました。開会式で挨拶に立った財前民男理事長は「先が見えない時代の中で、職員は変えるべきところと変えてはいけないところを研究し、その結果が今日の発表に
繋がっています。」と述べました。会場では3つの分科会であわせて34の研究が報告されました。その内容は「乳幼児を落ち着かせるには どのようにわらべ歌を歌ったらよいか」や「保護者など施設利用者に気軽にコミュニケーションのきっかけを作るには」といったように専門技術論だけでなく、
日常業務の中で職員が気づいた問題点について研究、実践されたものが中心となりました。また発表に対して、大学の研究者や福祉施設の代表者からも
アドバイスが伝えられるなどの意見交換も行われました。クムレでは こうした発表会を4年前からはじめ、職員1人1人が問題意識を持って自発的に取り組むよう進めてきました。クムレでは、きょうの報告内容を全国の福祉関係団体にも発信して、福祉全体の質の向上にもつなげていきたいとしています。




