防災訓練と言いますと、行政主導と思いがちですが、玉野市滝では、地域住民だけで取り組む防災訓練が行われました。
避難訓練は、東日本大震災を受けて、午前１０時に地震が発生し、津波警報が発令されたとの想定で行われました。玉野市滝の村上浩二さんが近所の住民に呼びかけたもので、１８人が参加しました。警報が発令された場合、近所の住民は村上さん方の倉庫を仮設避難所として集まることにしています。村上さんは香川県直島町の職員で防災担当をして、その知識を使って訓練を行っていきました。東日本大震災の被災地へボランティアに行った村上さんは、災害時に情報の共有ができなかった点に注目したそうです。訓練では情報を共有するために無線を利用して警報の報告と避難指示を行いました。また避難所生活で足の冷えを防ぐため新聞紙を使う方法やカレーを作りました。ご飯はハイゼックスという包装食袋を使っての炊き出しです。袋の中にお米と水を入れ煮るだけでご飯ができます。みんなで協力しながらカレーを作りました。その他ＡＥＤの講習も行われ参加者は防災に対する意識を高めていました。
