東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の高田高校の野球部が、総社市に招かれ、総社南高校などと親善試合を行いました。
高田高校は、校舎の3階部分まで津波被害を受けました。両親を亡くした部員もおり、1カ月間ほど野球ができない日々が続きました。現在はグラウンドに仮設住宅が建ち、野球部は大船渡市で練習しています。こうした現状を受け、総社吉備路ロータリークラブの呼びかけで、総社南高校や倉敷商業などとの親善試合が実現しました。開会式では震災の犠牲者に黙とうを捧げたあと総社吉備路ロータリークラブの高北敏明会長が選手を激励しました。
高田高校はこの夏の県大会で2回戦で盛岡工業に敗れ3年生が引退。
1・2年生23人の新チームになりました。
チームを率いる佐々木明志監督は全力プレーで試合に臨むよう指示しました。
総社南との対戦では3対3で迎えた6回、高田高校が3本のタイムリーを集中させ一挙に5点を追加。試合を有利に進めました。
3塁側スタンドでは倉敷商業のナインが声を枯らし高田高校の選手にエールを送る場面も見られました。
しかし、粘る総社南は9回2アウトの土壇場からヒットを重ね、小野がレフトに3ランホームランを叩き込み同点に追いつきます。
その裏、高田高校も2アウトからランナーを出し、バッター浦田のこのあたり。見事なサヨナラタイムリーで試合を決めました。




