県から譲渡の話があり、総社市が市立美術館として整備を検討している旧吉備路郷土館の活用について、総社市議会の総務文教委員会は、改修による美術館整備計画を白紙にすべきとの方向性を出しました。
旧吉備路郷土館は、岡山県の財政立て直し計画をうけ、平成22年の3月末で閉館しました。県は、総社市へ施設の無償譲渡を提案していて、市ではその活用策として市立美術館として整備したいとしていました。吉備路郷土館の改修について調査をしている総務文教委員会は、きょうの会議で改修費用を県ではなく市が大きく負担することまた、駐車場がなく、美術館としての立地条件が不十分であること、総社市が美術館整備に明確な構想をもっていない点などから、市立美術館としての整備を白紙にするとの方向性を示しました。しかし、施設自体に関しては、市が所有する埋蔵文化財を展示するなどの施設とする活用案を県へ打診し、譲渡に関して県の柔軟な対応を求めたいとしています。総務文教委員会では、会議の内容を調査報告書としてまとめ、9月の本会議へ提出します。




