連日暑い日が続いていますが、そんな暑い日を涼しく過ごさせてくれるあるものが出番をまっています。
青白い肌に恨めしそうな目をした不気味なお化けたちがずらりと並んでいます。ここは倉敷市呼松の中田人形工芸店です。これらのお化け人形は、中田 市男さんが手がけたものです。中田さんは、父親の代から続く日本でも数少ないお化け人形師です。大正15年生まれの中田さんは、11歳のころから父親のそばで人形作りを手伝いはじめました。中田さんの人形の特徴は、ち密なからくりで目玉や角が動くこと。父親の代から使っている木型に和紙を重ねて形を取り、表情は、墨や顔料を使って怖さや不気味さを演出します。中田さんは「女性のお化けは、美人のほうが凄みが出る」と話し、人形のモデルは、女優の写真集などを参考にしています。また、デパートなどに出かけては人間観察をするそうです。納涼シーズンを前に作業も大詰め。中田さんは丁寧かつ繊細な手つきで、一体ずつに魂を込めていきます。今年も中田さんの怖くて美しい人形が暑い夏を涼しくしてくれそうです。




