「赤米の神饌」が伝わる総社市新本の本庄国司神社で、お田植え祭が営まれ、赤米保存会のメンバーと一緒に新本小学校の児童たちが赤米の田植えをしました。
赤米を神前に供える「赤米の神饌」は、昭和60年に県の無形民俗文化財に指定されている伝統の神事です。田植えに先立って営まれたお田植え祭では、本庄国司神社の小橋学宮司が祝詞を上げたあと玉串を捧げて、豊作を祈りました。本庄赤米保存会の代表黒瀬孝一さんから苗の植え方を教わった新本小学校の5年生15人は、神社東側の神田に入り、田植えを体験しました。恵みの雨が降る中、カッパを着た児童たちは、約2アールの神田に一列に並んで腰をかがめ、20センチほどに成長した赤米の苗を丁寧に植えていきました。新本小学校の5年生は、総合的な学習の時間に「赤米は新本の宝物」というテーマの学習の一環で、平成10年から赤米の田植えをはじめ稲刈り、もみすりなどの作業も体験しています。赤米は、11月に収穫して、旧暦の11月15日にあたる12月9日の霜月祭で神饌として供えられることになっています。




