南極の氷を使った体験授業が、総社市立阿曽小学校で行われました。氷は南極で海洋観測をする自衛隊が持ち帰ったものです。
授業は、阿曽小学校の5,6年生47人を対象に行われました。はじめに、南極の昭和基地近くで採取された20センチ角、およそ3キロの南極の氷が、自衛隊岡山地方協力本部から児童代表6年の小倉彩音さんへ贈られました。授業では、自衛隊の「砕氷艦しらせ」の飛行士として平成21年11月から22年4月まで南極観測の勤務にあたった海上自衛隊橋本直樹三等海佐が南極の氷について解説しました。南極の氷は、岩盤の上に降り積もった雪が圧縮されてできたもので、氷の中に降ったときの大気が閉じ込められています。氷の中には、2万年から4万年前の空気が閉じ込められていると考えられています。児童たちは、実際に氷に指で触れて溶けるときに気泡がはじける感触や溶け出すときに発するパチパチと言う音を聞いていました。南極の氷を使った授業は、自衛隊が環境学習に役立ててもらおうと希望のあった全国の小中学校で行っているもので、今年の10月には、総社小学校でも行われることになっています。




