全国で唯一「描蒟醤」の技法の漆作品を発表し続け、22年度の岡山県文化奨励賞を受賞した総社市の漆芸家塩津 容子さんが、「文化振興に役立ててほしい」と総社市へ作品を寄贈しました。
総社市役所を訪れた塩津 容子さんは、作品を片岡 聡一総社市長へ手渡しました。贈られた作品は、塩津さんが平成19年に制作した日本伝統工芸展の出品した「花結び」と名づけられた乾漆描蒟醤です。塩津さんは緻密な筆遣いで独自の文様を描く「描蒟醤」という技法を追究した作品作りに励んでいます。塩津さんは、日本伝統工芸会でただ一人、その描蒟醤に取り組んでいる作家で、22年度の岡山県文化奨励賞を受賞しています。贈られた作品は、透明度の高い備中漆の特性を生かし、赤と黒の2色だけで表現されたシンプルな美しさをもっています。寄贈された作品は総社市役所玄関ロビーで1日から1ヶ月間展示されます。




