終戦の翌年の昭和21年からはじまった中国東北部「旧満州」からの日本人の引き揚げの様子を描いた漫画展がきょうから総社市役所1階ではじまりました。
この漫画展は平和の尊さを伝えようと、日本中国友好協会が主催し、全国を巡回している展示会です。漫画「あしたのジョー」の作者として知られるちばてつやさんや森田拳次さんなど著名な漫画家12人が描いた「中国からの引き揚げ」の様子57点展示されています。終戦直後の旧満州ではまだ戦闘が続いていて、兵士や多くの男性がシベリヤに連行され、残された高齢者や女性、子どもたちは旧ソ連軍に追われながら列車や徒歩で逃げ、日本への引き揚げ船を目指しました。避難の途中での犠牲者は20万人以上といわれています。ちばてつやさんの作品「引き揚げ船は大きくてたくましく見えた」は中国・葫蘆島に着岸した引き揚げ船を見上げる群衆を描いています。
会場には東日本大震災に寄せた作品も特別に展示されました。
この漫画展は11日まで総社市役所で開かれています。




