文化向上に尽くした個人や団体に贈る岡山県文化賞と文化奨励賞の贈呈式が行われ、総社市の漆芸作家塩津 容子さんが文化奨励賞の芸術部門に選ばれました。
塩津 容子さんは、34歳から漆芸の道に進み、昭和57年に県の重要無形文化財保持者の漆芸家山口 松太さんから漆の技法を学びました。日本伝統工芸展では15回の入選を果たしていて、緻密な筆遣いで独自の文様を描く「描蒟醤(かききんま)」いう技法を追究した作品作りに励むかたわら、総社市内の公民館などで漆芸教室を開き、後継者の育成に取り組んでいることが評価され、今後の活躍に期待を込めた文化奨励賞に選ばれました。今年度の文化賞には、芸術部門に、作家の浅野 敦子さん、学術部門に、岡山大学学長の千葉 喬三さんが、また、文化奨励賞の学術部門には、岡山大学呼吸器外科講師の大藤 剛宏さんが選ばれ、石井 正弘県知事からそれぞれ賞状と賞牌が贈られました。




