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特集 イノシシ肉の加工品を売り込む

これを加工し、全国に売り出そうという、食の仕掛け人が倉敷にいます。地方の味が首都圏で評価されています。

全国の美味しいものを集めたセレクトショップ平翠軒。店主の森田昭一郎さんは、全国の地方の味を集めて首都圏へ売り込んでいます。

インタ)森田さん「付加価値の高い東京、正当に評価される」

東京、渋谷駅前。西武渋谷店です。ここに平翠軒が店を出しています。
全国の職人たちが作り育てた味を首都圏の人に提供、支持されています。

インタ)西武渋谷店「舌の肥えた人たちに支持されているのは商品の魅力」

売場責任者が太鼓判を押す平翠軒の商品の中で最近支持を拡大しているのがイノシシ肉の加工品です。森田さんがこの冬一押しの岡山の味です。

インタ)森田さん「野生のものを商品化することはなかった」
インタ)さくら店主「野生のものなのでサッパリとして旨味も強い」

倉敷市本町のそば処「さくら」。冬のイノシシの味を提供する店主の西原さんです。この店では、冬の限られた時期にイノシシを使った料理を提供していて、その味を知り尽くしているのです。森田さんの提供する野生のイノシシの肉を使った特製の「山くじらの汁そば」を開発、その味をこの冬から全国へ売り出しています。

インタ)さくら店主「イノシシの肉は一般に流通していない。そばの汁に利用するのは聞いたことがない」
インタ)森田さん「新しい商品として出せば、新しい市場を確保できるという所で一番手近なものだった。今後は、イノシシ一頭丸々処分できるようにしたい」

全国の美味しいものを知り尽くした森田さんが「どんな肉にも劣らない」と力を込めるイノシシの肉。脂が少ない上、その油も体温で溶け、体内に残らないというヘルシー食材です。森田さんは、これまでにイノシシの肉を使ったハムやベーコンなどの加工品を生み出し好評です。今後は、イノシシの内臓までも加工して近いうちに売り出す方針です。


インタ)森田さん「新しいもの美味しいものに出会いたい。それが本当の動機。食い散らかすのではなく、命の塊をキチンと世の中に出していきたい」

害獣として扱われるイノシシ。しかし、かつては貴重な山里のタンパク源でした。そうした田舎の味を今、食の仕掛け人と職人が協力して全国へ売り出そうとしています。

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  • 放送日:2011/02/09(水)
  • 担当者:福島孝治
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