倉敷市の大原美術館は今年で開館80周年を迎えました。これを記念したライトアップイベントが7日(日)、大原美術館で行われました。
大原美術館の中庭に幻想的な灯りで現われたのは勇壮な「龍」の姿です。大原美術館の前にかかる、今橋に彫られた龍の模様を再現しています。今橋の龍は大原美術館の創設者、大原孫三朗が辰年生まれであることにちなみ、児島虎次郎が手がけたものです。今回、ライトアップの企画・運営を手がけたのは、岡山在住の美術作家柴川敏之さんです。龍を形作る一つひとつのランプの総数はおよそ5千個。倉敷市立西小学校や東小学校の児童、若竹の園の園児たちをはじめ市民およそ3千人が今年の7月から10月末までの4ヵ月間で作りました。ランプは和紙に龍の模様をローラー拓本技法で写し、カラフルな色で彩っています。訪れた人たちは色とりどりの灯りで浮かび上がった龍の姿に見入っていました。なお、大原美術館では現在、開館以来収集してきた名品を一堂に公開する特別展、「大原BEST」を開催しています。




