【男子】
32連覇中の倉敷、今年は去年の全国大会を経験したメンバーが7区間中6人も残り、例年になく充実した布陣で臨みます。
倉敷高校、最長区間の1区を任されたのは去年につづき多田。今年もIH・国体ともに出場、10月の千葉国体5000mでは、14分13秒20の好タイムを記録し県高校記録を更新するなど、チームのエースとしてさらなる成長を果たしました。多田は中盤まで興譲館の稲田と競り合いますが、最後は突き放し、後続に20秒の差をつけて2区の2年生・藤井へタスキをつなぎます。
2区・藤井も力走を見せ、1区に次ぐ長距離区間となる3区は3年生・三木。2位の興譲館をぐんぐん引き離します。結局、三木はこの区間だけで後続に1分以上の差をつけ、レースは倉敷高校の独走状態となります。
つづく4区、およそ8キロの長距離区間を任されたのは、先日の日本海駅伝1区で好走を見せた2年生の馬場。勢いにのる馬場はこの区間、平成9年以来となる区間新記録の走りを見せ、4区を終わった時点で2位・興譲館との差は3分近く広がります。
そして圧巻だったのは、アンカーの2年生・徳永。例年なら1・3・4区の長距離区間のいずれかを任されるべき実力の持ち主が5キロの最終区間でその実力を発揮します。徳永は上りであるにもかかわらず、14分台の好タイムをマーク。7区間の中では最も古い平成元年から破られていなかった従来の区間新記録を20秒も更新します。
それぞれの選手が力を発揮した倉敷は、結局2時間6分28秒の大会新記録で33連覇を達成。従来の大会記録を1分以上縮める圧巻の勝利でした。
【女子】
一方、女子のレースには17チームが参加、全国優勝を狙う興譲館が、1区・赤松真弘の快走で飛び出し、1時間7分台の好タイムで12連覇を達成しました。
KCTエリア勢では、10年連続で8位入賞を果たしている倉敷中央が健闘します。倉敷中央は5区間中主力3人が福祉科、または看護科で、大会直前まで実習があるなどして調整不足でした。それでも距離の短い3キロ区間を任された本来は400mや800mを専門とする1年生2人とともに懸命な走りをみせ、4位でゴール。5年連続の表彰台こそ逃したものの、11年連続で入賞を果たしました。
また、倉敷商業が9位に入り、地元岡山県で開催される中国大会出場を決めています。




