川崎医療福祉大学医療福祉デザイン学科の卒業制作展が倉敷市立美術館できょう(28日)から始まりました。
今年の卒業制作のテーマは「広がる視点」。
第20期となる卒業生18人が医療福祉の理念とデザイン思考を駆使し、様々な課題解決を目指した力作が揃いました。
認知症ケアを目的としてつくられたこちらのパンフレット。
倉敷市が発行しているものをデザインし直し、世代を問わず楽しみながら認知症について学んでもらうことを提案しています。
「HINAPON」と名付けられたこちらのポンチョは、車いす利用者のための被災時を想定した避難服です。
ポケットが10個取り付けられていて500㎖のペットボトルやA4サイズのものまで収納できるほか、雨具としても使うことができます。
倉敷市出身の小野 美鈴さんは発達障害について学んだことを活かし、視覚や触覚など7つの感覚を遊びながら体験できる「なないろカンカク展」を開きました。
発達障がいの人は感覚に特徴がある場合が多いそうで、例えば健常者の人が美味しそうに見えるコロッケもこのようにトゲトゲの食べ物のように感じることもあるそうです。
会場には、学生たちが思考と工夫を重ねて制作した様々な作品が並び、訪れた人の関心を集めていました。
川崎医療福祉大学医療福祉デザイン学科「卒業制作作品集」は来月5日(日)まで、倉敷市立美術館で開かれています。




