今年も残すところあと2カ月あまりとなりました。
倉敷市羽島の天神窯では、来年の干支「卯」をかたどった香盒の窯出しが行われました。
窯を開くところ今年で75年目を迎える天神窯での干支の香盒づくり。
窯の2代目で、去年倉敷市文化章を受章した岡本篤さんが来年の干支「卯」をかたどった香盒を取り出していきます。
玉野市の渋川動物公園でうさぎと触れ合いながら新作のアイデアを膨らませた岡本さん。
新たに完成した香盒は静かにたたずむ「うさぎ」がイメージの作品です。
霞がかった空に朝日が差し込むような色合いを出すことができる釉「瑞霞釉」を使うことでうさぎが持つ、優しさや柔らかさを表現しました。
また、側面には12個の点で模様を作り1年を表現するなど遊び心も取り入れています。
新年の縁起物として用いられることが多い香盒。
優しさや、柔らかさを表現した「うさぎ」の香盒には岡本さんの平和への思いが込められています。
天神窯では、今年250個の香盒を制作する予定であす(28日)から30日までの間、出来上がった作品を天神窯で展示します。




