倉敷商工会議所は、新しい倉敷商工会館が10月1日にグランドオープンすると発表しました。
新しく屋外に緑豊かな広場を設け、地域に開かれた施設づくりを目指します。
新しい商工会館は、前の建物が築50年を超えて老朽化していることから、約15億円を投じて建設され、今年1月に竣工しました。
地上7階建てで、独特なフォルムが特徴の新商工会館は、「防災」「環境」「倉敷らしさ」という3つの特色を持ち、さまざまな機能やデザインを盛り込んでいます。
高梁川流域の天然の木を多く使っている最上階の会議室は、災害の時に一時避難所になり、地域住民を受け入れます。
また、断熱や換気性能を高めることで、前の商工会館に比べエネルギー消費量を50%以上削減。
商工会館としては全国で初めて、環境省のZEB=ゼロ・エネルギー・ビルディング実証事業に採択されました。
現在は、前の商工会館にはなかった外回りの広場整備が大詰めです。
6mを超えるクスノキが6本植えられ、タイル張りのオープンカフェとしても楽しめるスペースになります。
また、初代会頭・大原孫三郎の銅像を据え、周りに十月桜とフジの花を植えて広場を彩ります。
グランドオープンの10月1日には、記念碑の序幕や竣工記念式典などが行われる予定です。
なお、新しい商工会館の全面完成を見届けると、井上会頭は3年の任期満了を迎えますが、会見で進退について次のように語りました。
これまで倉敷商工会議所の会頭を4期務めたのは、1946年から25年間就いた当時クラレ副社長の豊島武治さんしかいません。
臨時議員総会は10月26日に行われる予定です。




