平成30年7月豪雨災害からきょう(6日)で4年となります。
甚大な被害を受けた倉敷市と総社市では、追悼行事が行われました。
倉敷市の追悼式は、去年災害復旧工事を終えたマービーふれあいセンターで開かれました。
新型コロナ感染症対策のため規模を縮小し、遺族や関係者など約60人が出席しました。
各地に甚大な被害をもたらした4年前の豪雨災害。
倉敷市では、約6000棟が被害を受け、真備町を中心に75人が犠牲となりました(災害関連死23人を含む)。
豪雨災害で、当時87歳だった母・平松房子さんを亡くした平松頼雄さんが、遺族代表の言葉を述べました。
災害から4年が経ち、9割以上の被災者が再建、令和5年度末の完成を目指す高梁川と小田川の合流点付替え工事は、現在6割以上進んでいます。
様々な面での復興が進む一方、倉敷市が去年末に実施した住民アンケートでは、8割の人が「災害の記憶が薄れていると感じる」と答え、災害の伝承などが課題となっています。
式典の後には、住民などが会場を訪れ、献花台に花を手向けていました。
献花台は、あす(7日)真備支所1階の展示ホールに移し、午前8時半から午後7時まで献花を受け付けます。
また、総社市では総社市役所前で4周年式典が行われました。
式典には、地元住民の代表や市の関係者など約150人が出席しました。
総社市では2018年の豪雨災害により大雨と河川の氾濫による浸水に加え、下原地区ではアルミ工場爆発の被害を受けました。
これにより1162棟が被災、災害関連死を含めて12人が亡くなりました。
会場となった総社市役所は4年前の豪雨災害時、ボランティアの人たちの集合場所でした。
当時、総社高校の一年生だった光籏郁海さんは災害後すぐSNSでボランティアを呼びかけ、翌朝には市内外から約1000人が集まったといいます。
また式典では復興のシンボルとも言われているヒマワリの花が手向けられました。
このヒマワリは災害の翌年にボランティアの人たちから贈られた種を使い、下原地区・日羽地区の地域住民によって育てられたものです。
参列者はヒマワリの花ことばである「情熱」をもってこれからも災害に強いまちづくりを進めていくという想いを新たにしていました。




