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総社市の部長マニフェスト

総社市では、平成20年度から「部長マニフェスト」という制度が取り入れられています。8人の部長が部署ごとの重点施策を数値化し目標に掲げています。この制度、総社市の職員の意識改革に成果が出ているようです。ここまでの達成状況や3年目を迎えた今年度のマニフェストの中身を取材しました。小松原記者の報告です。

「自立した総社市」を目指すため、3年前にはじまった部長マニフェスト。
1年間、重点的に取り組む施策を市民に公開し、1年後にはその達成率も公開されます。今年も8人の部長が5項目ずつ、合計40項目が目標として挙げられています。このうち、農林課や商工観光課を担当する産業部の高谷幸男部長が考えた項目のひとつが、総社駅から東へ伸びる商店街の活性化です。40年ほど前には総社宮を中心に大変な賑わいを見せていた商店街ですが、今となっては人通りもまばらになりました。国道180号の整備により、商店街に車の乗り入れが禁止された時代もあり、徐々に人通りが少なくなったといいます。現在、このエリアには210軒近い建物があり、およそ700人が暮らしています。毎年、9月に商店街で行われている「レトロード」では大変な賑わいを見せていて、今年は観光プロジェクト実行委員会の発案でデザイナーの水戸岡 鋭治さんがデザインを手がけた「のれん」なども設置されることが決まっています。しかし、商店街のドーナツ化は全国的な問題となっていてなかなか解決の糸口が見えないのが現状です。そんな中、高谷部長が考えたのは商店街の全店舗への意向調査。将来このエリアをどうしたいのかを聞き取り調査し、今後の活性化のヒントを探ろうというのです。

一方、文化課や学校教育課のある教育委員会事務局の加藤信二教育次長も観光振興とリンクする施策を目標に挙げました。総社市にある数多くの古墳や遺跡のうち、文化財指定を受けている71件すべてについてホームページ上で写真と解説文を載せることにしました。これまで、総社市のホームページで紹介されている文化財は一覧表だけでした。今年度は出遅れていたホームページをリニューアルし、全国に発信することに力を入れようというのです。
すでに国指定重要文化財の写真と解説文の公開は終えていて早ければ9月中にも県指定や市指定の文化財にも着手する考えです。

21年度の部長マニフェストの達成状況を見ると、40項目のうち、12項目が目標をクリアできませんでしたが、一方で、「婦人防火クラブを5クラブ結成」では11クラブが結成。また、「県立大生のインターンシップを5人受け入れ」でも11人を受け入れるなど大幅に目標を上回るものもありました。ユニークな試験での職員の採用や新しい人事考課システムなど総社市の市役所改革は着実に進み、成果も出始めています。今年度の部長マニフェスト40項目がどのように達成されるのか今後も注目されます。

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  • 放送日:2010/08/31(火)
  • 担当者:小松原透
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