地域の防災力を高めようと、県と県内全市町村が地区防災計画作りなどを進めています。
今年度モデル事業を実施する玉野市の広木地区で地区部会が初めて開かれました。
有志の住民で結成された広木地区自治会自主防災会を中心に、地域住民や市の関係者など約30人が参加しました。
部会では、駒澤大学の川上富雄教授と日本防災士会岡山県支部の神田敬三さんから、地区の特徴を生かした「地区防災計画」や高齢者や障がい者など避難に支援が必要な人のための「個別避難計画」の現状や取り組み方について講話が行われました。
この部会は地区防災計画と個別避難計画の作成を支援する岡山県地区防災計画等作成推進協議会が主催したものです。
協議会は西日本豪雨災害の教訓をふまえ地域の防災力を向上させるため3年前から毎年モデル地区を選出し計画作成の支援を行っています。
今年度のモデル地区の1つとして、玉野市の広木地区が選ばれました。
講話の後は、広木地区自治会自主防災会のメンバーたちが 地区防災計画の作成に向けてワークショップを行いました。
広木地区はこれまで災害被害が少なく防災に対する住民の意識が低いことが問題視されています。
まず地図などを使いながら地区の特徴をつかみ災害が起きた時の課題などを話し合いました。
ハザードマップで水没エリアに入っている住民たちにどのようにそのリスクを伝えるかや、避難所となっている施設が災害時に水没してしまう可能性があるなどの問題点を洗い出しながら、地域づくりの大切さを発見していました。
広木地区では今後も定期的に部会を開き、地区防災計画を作るためのワークショップなどを続けていく予定です。




