倉敷の総鎮守・阿智神社の春の例大祭に合わせて、「じじ」と「ばば」の面を被った素隠居が倉敷美観地区に登場しました。
紺色の小袖に赤色の渋団扇。
特徴的な「じじ」と「ばば」のお面。
300年以上続く、阿智神社の春と秋の例大祭の風物詩素隠居です。
素隠居は江戸時代に若者が「じじ」と「ばば」の面を被り、年老いた有力者に代わって、阿智神社の御神幸行列に参加したのが始まりです。
素隠居の渋団扇で頭を叩かれると健康になったり、賢くなったりするなどといわれています。
新型コロナの影響で春の素隠居は3年ぶりとなりました。
今年は感染対策として、接触を避け団扇で頭を叩かずに仰ぐ「エア叩き」を実施しました。
素隠居保存会のメンバーや倉敷東小学校の児童など28人が素隠居姿で道ゆく人々に声をかけながら渋団扇を仰いでいました。
しかし、小さな子どもたちには少し刺激が強かったよう・・・突然現れた素隠居の姿に泣き出してしまう子供も多くいました。
会では今後、素隠居の伝統を受け継いでいくため、小学生向けに「じじ」「ばば」のお面作り体験などを企画する方針です。




