玉野市の由良病院できょう(26日)、認知症予防に効果があるとされる朝食メニューの試食会が開かれました。
試食会で出された朝食のメニューは、「さけの明太子あえ」をはじめ、「雑穀米のおにぎり」、「ブロッコリーのゴマあえ」など8品。
認知症予防に良いとされる魚や緑黄色野菜、豆類などの食材が使われ、糖分や塩分は控えめとなっています。
試食会に招かれた22人の地域住民などはバランスのとれた優しい味わいの献立に舌鼓を打っていました。
由良病院は去年10月、認知症の専門医南 辰也さんを院長に迎え、認知症の予防・治療に力を入れています。
認知症病棟の栄養管理の方針として朝食献立を豊富にし、認知症の症状で味覚を感じにくくなった患者が積極的に食事を楽しめるよう工夫しています。
この試食会は、これまでの病院運営の経験を活かして初めて企画されたもので、地域の高齢者をはじめ認知症患者の家族などに“食”を通じた認知症予防に積極的に取り組んでもらうことが狙いです。
由良病院では今後、月1回、認知症予防の食事の試食会を開いていきます。
次回は来月24日を予定しています。
また、将来的には朝食を提供する「認知症カフェ」の開設も検討しているということです。




