玉野市消防本部は、春の全国火災予防運動の一環として、大規模施設での火災を想定した訓練を実施しました。
新型コロナの影響もあり、玉野市消防本部が施設での消防訓練を行うのは3年ぶりとなります。
訓練は、玉野市消防本部の高さおよそ17メートルの訓練塔を中心に実施され、消防本部や消防署の職員44人が参加。
多くの入所者を収容する施設の4階から出火し、7人が逃げ遅れているとの想定のもと行われました。
出火している高い建物への放水をはじめ、はしご車での救出、入所者の避難誘導など、職員たちは大規模な入所施設の火災発生時、同時多発的に想定される作業に迅速かつ丁寧に取り組んでいました。
また、今回の訓練では多数の傷病者が同時に発生した場合に、緊急度や重症度に応じた治療優先順位を決める「トリアージ」にも力を入れました。
心肺停止状態になり、最優先で治療が必要な入所者には、最新の自動心臓マッサージ装置での救命を行うなど、状況に応じた的確な判断を下していました。
玉野市消防本部は、新型コロナ感染拡大防止のため、一昨年と去年は春の全国火災予防運動に合わせた消防訓練を中止していました。
今回の施設火災を想定した消防訓練は3年ぶりとなります。
玉野市消防本部管内では去年(令和3年中)16件の火災が発生しています。
なお、今年に入ってからきょう(8日17時現在)まで、火災は発生していません。




