滋賀県信楽町で制作する陶芸家・篠原 希さんの作品展が倉敷市で開かれています。
大阪生まれの篠原 希さんは19歳で信楽焼と出会い、陶芸を志して滋賀県信楽の地で作陶に励んでいます。
会場には、焼き締めで制作した酒器や土鍋、大皿などおよそ100点が並んでいます。
焼締めは釉薬を使わず、千二百度から千三百度の高温で一気に焼き上げる技法です。
信楽の土の質感にこだわっている篠原さんは、伝統的な穴窯で薪を使い、高温で溶け出した土の成分と灰の当たり具合で様々な色を引き出します。
こちらの作品は、土をこねずに削ったり、中をくりぬいて形を整えたものです。
土をこねないことで中の成分が混ざり合わないため、穴窯で焼き上げると土本来の持つ個性が引き出されると話します。
信楽の土の魅力を引き出す篠原 希さんの作品展は、今月20日(日)まで、倉敷市中央の工房Ikukoで開かれています。




