医療従事者を対象にした3回目のワクチン接種で抗体値が上昇したという調査結果を、倉敷市の川崎医科大学が発表しました。
新型コロナウイルスの予防効果がより高くなることが期待されるとしています。
川崎医科大学では、医療従事者およそ800人を対象に、1回目の接種から継続して抗体価を測っています。
今回発表された内容によると、今月24日までに3回のワクチン接種とその前後あわせて4回の抗体を測定した498人のデータを分析。
2回目を接種した4週間後と3回目接種の前(2回目接種後5~8か月後)を比較すると、平均で15・8%低下していましたが、3回目を接種した4週間後の平均抗体値は2回目と比べて2・4倍に、抗体値が一時的に下がった3回目の接種前と比べると15・2倍に上昇したということです。
3回目の接種前と比べて、すべての人で抗体値が上がっていることから、川崎医科大学は「3回目の追加接種により抗体量が増加し、予防効果がより高くなることが期待される」としています。
また、3回目接種後の副反応についても中間報告が発表されました。
250人に行った調査を分析すると、発熱があったのは36%で、2回目の接種よりやや高くなりました。
また、腕の痛みや腫れなどは全体の7割ほどで、1回目、2回目に比べて減っています。
この結果を受け「3回目接種の副反応は2回目接種とほぼ同程度と考えられる」としています。




