岡山県は、あす(27日)からの新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」に伴い、対象地域を県内全域とすることを決めました。
飲食店などに営業時間短縮を求めるほか、県立学校で感染者が出た場合、すぐに学級閉鎖する方針です。
県庁で開かれた対策本部会議で具体的な対策を決めました。
飲食店や喫茶店、接待を伴う店、カラオケ店、結婚式場などは営業時間を午後8時までに短縮し、酒類の提供停止を要請します。
ただ、一定基準の感染対策をしている「認証店」は制限を緩め、(1) 午後9時までの営業と午後8時までの酒類の提供か(2) 午後8時までの営業で酒類の提供停止—のどちらかを選べるようにします。
時短に応じた事業者には協力の内容別に協力金が支給されます。
県教委では県立学校で感染者が確認された場合は、すぐに学級閉鎖します。
感染の広がりが考えられる場合は、学級閉鎖や臨時休校し、オンライン授業に切り替えます。
また、ラッシュ時を避けるよう時差通学の検討を求めます。
学校行事については、延期や中止、規模を縮小するなどの方針を決めました。
市町村の教育委員会に対しても県教委の対応を周知すると、しています。
今回は県施設の休館・休園は、県の観光シンボルの一つという意味から後楽園だけを休園にします。
自宅療養者の急増などひっ迫する保健所の負担を軽減するため、濃厚接触者については、基礎疾患のある人など重症化リスクが高い人に限定して検査をすることにします。
県内の19日から25日までの1週間の新規感染者は3375人で前の週の723人から5倍近く増えています。
病床使用率は32・5%で感染状況の指標であるレベル3の50%に近づいています。
岡山県は3度目となる今回の「まん延防止」の期間はあす27日から来月20日までの25日間です。
倉敷駅前の商店街では、秋から年末にかけてにぎわいを取り戻し始めていましたが、感染が急拡大した年明けから人通りがまばらになっています。
あす(27日)からのまん延防止等重点措置の適用を受け、飲食店では、時短営業や臨時休業の対応に追われています。
こちらの店は、県が行う飲食店感染防止対策の認証を受けていて、午後9時までの営業と午後8時までの酒類の提供が可能ですが、支給額が少なくなります。
しかし、協力金を受けても店の営業を続けるのは難しいと判断し、あすからまん延防止期間が終わる来月20日まで休業することを決めました。
県の認証を受けているこちらの台湾料理店では、あすから午後8時までの酒類の提供を続けながら、営業時間を短縮していく方針です。
オミクロン株による各地の感染急拡大は、まだピークは見えていないようです。
まん延防止等重点措置は来月20日まで続きます。
町に以前のような活気が戻るのは、まだ時間がかかりそうです。




