新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて、岡山県は国にまん延防止措置の要請を行ったと発表しました。
早ければ25日に決定され、27日からおよそ3週間適用される見通しです。
伊原木隆太岡山県知事が臨時会見を開き、明らかにしました。
直近1週間の感染状況を見ると、総合的判断はレベル2のままですが、確保病床使用率は19.5%となり、2日前の判断と比べておよそ8ポイント上昇。
高齢者福祉施設での相次ぐクラスター発生も絡み、入院患者のうち重症化リスクの高い60歳以上の高齢者が半数を占めています。
県は、今後医療提供体制がひっ迫する可能性が高まっていると判断。
追跡調査が困難になるほど保健所の業務がひっ迫していて、この数日PCR検査が滞っている状況も、まん延防止措置を要請する理由としてあげました。
まん延防止措置の対象区域や要請内容については、国の決定を受けて県の本部会議で協議する方針です。
伊原木知事は、県内の広い範囲で感染が広がっていることから、措置区域を特定するのが難しいとして、県内全域を対象にする可能性を示しました。
また、飲食店への時短要請は行うと発言。
このほか、部活動でのクラスターが相次いでいることもあり、学校での感染防止措置を検討します。
岡山県にまん延防止措置が適用されれば、第5波による感染拡大が起きて3回目となる緊急事態宣言が発令された前後の去年8月から9月にかけて以来となります。




