総社市の高校に通う生徒が解体される前の倉庫で壁画アートに挑戦しています。
人間の力強い眼差しと、その周りに断片的に切り取られた足跡や口元。鮮やかな色使いで目を引きます。
壁画アートに挑戦しているのは総社南高校2年生で美術部部長の日岡朔人さんです。
日岡さんが壁画アートを描いているのは総社市門田のガス会社、三備石油の倉庫です。
創業から58年の三備石油は今年8月で業務を終了、年度内に倉庫などを取り壊すことになっています。
社長の横田さんは最後になにか活用できないかと壁画アートを思いつき、市内の高校の美術部にお願いしました。
この話を聞いた日岡さんはすぐに手を挙げたといいます。
今年の11月ごろから部活動の時間を使って製作に取り掛かった日岡さん。
高さ2.2mのコンクリート3面にペンキやスプレーを使って描いていきます。
ちょうど夕日が当たる面や国道180号から見える面など、場所の特性を生かして存在感のある壁画に仕上げているそうです。
しかし、作品は1月上旬の完成をめざしているのに対して、倉庫の解体工事は1月下旬。
展示できる期間は1カ月にも満たないですが形に残らない作品へ懸ける想いは特別なものがあります。




