大原美術館の名画を題材にしたアート作品が倉敷商店街一帯で展示されています。
フランス人画家・ポール・シニャックの「オーヴェルシーの運河」が立体的に表現されています。
「商店街まるごと美術館」と題したこのイベントは、倉敷商店街振興連盟が2013年から毎年開催しているものです。
ホアン・グリスの「コップと瓶」やジャクソン・ポロックの「カット・アウト」など大原美術館所蔵の5つの名画から好きな作品を題材にしています。
作品の募集は倉敷市の園児や小中学生を中心に高校生、大学生、一般で呼びかけられ、今年は長引く巣ごもり生活の影響か例年よりも40点ほど多い163点が集まりました。
このうち入賞者の作品など108点が商店街に展示され、大高小学校6年の佐々木涼晴くんがグランプリに輝きました。
点と線による表現を追求したワシリー・カンディンスキーの「尖端」をモチーフに、細かい特徴を捉えながらクレヨンで力強く塗られた明るい色使いが特徴的です。
水彩、油彩など自由な視点でアレンジした名画が街中を彩る「商店街まるごと美術館」。
主催する倉敷商店街振興連盟は商店街の賑わいを生み出し、大原美術館へ本物を見に行くきっかけになればと考えています。
展示は今月(12月)31日までで、入賞作品は倉敷商店街振興連盟のホームページにも掲載されています。




