倉敷工業高校の生徒は令和元年度から取り組んできた繊維からアルコールを製造する研究活動の成果を発表しました。
倉敷工業高校は、令和元年度にリサイクル技術の研究・開発など環境教育を重点的に行う「スーパーエンバイロメントハイスクール」に指定され、SDGsの視点を取り入れた研究を続けてきました。
研究には、倉敷工業に5つある全ての科が参加していてきのう(22日)、各科の代表が研究の成果を発表しました。
今回、倉敷工業の生徒たちが取り組んだのが酵素を活用して繊維からアルコールを製造する研究です。
繊維に含まれるセルロースという成分を酵素を使って糖に変え酵母菌で発酵させることでアルコールを製造します。
実験に必要となる機械は機械科、電気科、電子機械科が共同で製作し、工業化学科がその機械を使い、実験を進めていきました。
また、今回の研究ではアルコール製造過程で出る残りかす「残渣」の有効活用についても考えます。
繊維を用いた製品づくりについて学ぶテキスタイル工学科はこの残渣を素材に青色のだるまを制作しました。
このだるまは今年度の「リサイクルアート展」高校生部門で優秀賞に選ばれています。
企業や大学教授などとも連携しながら進めた研究は生徒たちにとって学びの多いものとなりました。
倉敷工業では今後、濃度70パーセント以上のアルコール製造を目指し研究を続けていきます。




